金は世界中で不変的な価値のある資産として認められていて、世界各国の市場で取引されています。この市場における価格が金買取店の買取相場も左右していますが、では、その金市場の価格がどのような要因で動くのかは、あまり知られていませんし、それがどうして金買取店の相場に関係しているかも、関心を持たれる事が少ないものです。金市場の金価格の変動にも様々な要因がありますが、中でも特にわかりやすい要因は景気です。例えば、アメリカの経済状態が悪化していくと、投資家はドルを売って金を買う、という行動をします。
これは、経済悪化の影響でアメリカの紙幣であるドルを持っていると不利になる、という心理が働くからです。一方、アメリカの経済が上向きになると、金を売ってドルを買う動きが起きます。つまり、景気の悪い時期は、金のように安定した資産の需要が高まるので、金の価格が上昇していきます。逆に、景気が良くなると、金よりも利益を上げやすい他の資産の需要が高まり、金が売られて価格が下落していくものです。
なお、金買取店では、金市場の価格に応じてお店毎に買取相場を決めていきます。金買取店の運営方法は様々ですが、その1つに、買い取った金を溶かしてインゴットにして売却するビジネスモデルも存在するものです。こうしたお店の場合、金市場の値動きは買い取った金の売却価格へ直結します。当然、金製品の買取価格にも大きく関わる問題です。
金買取が金市場の影響を大きく受けている一例と言えるでしょう。