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金買取の相場と中央銀行について

金買取の相場は為替相場と同じように取引されることが多いです。というのは、金は通貨としての性質を持っているからです。ただ、一般的な通貨とは大きく異なる点が2点あります。その一つが金利です。

通貨に対しては金利がつきます。一般的に通貨の取引をするといった場合には、その国の国債を取引すると考えるのが良いです。国債ですから債券の一種で、保有しているだけで金利の受け取りが発生するわけです。しかし、金は単なる金属ですから、増えることはありません。

金利という概念がないのです。この点で異なります。最近では各国が金融緩和を行っていますから金利も低下していて、金との違いは小さくなってきています。もう一つの特徴は中央銀行がないことです。

たとえば日本円をコントロールしているのは日銀ですし、アメリカドルをコントロールしているのはFRBです。ポンドならイングランド銀行で、ユーロならECBというように、中央銀行がそれぞれで通貨をコントロールしています。しかし、金の場合にはこのような中央銀行は存在せず、発行量をコントロールする機関はありません。完全に金買取の相場で下り引きがなされていて、その中で金買取の価格が形成されています。

コントロールが効かないというデメリットはありますが、そのデメリットよりも一国の方針で価値が左右されないというメリットのほうが大きいと考えられます。このために金は通貨として信頼性が高いと考えられます。

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